オンラインカジノで賭博を行ったとして、吉本興業の芸人複数が任意の事情聴取を受けたとされていますね。現時点で、実名を出されて、オンラインカジノを行ったことを認めているのは・・・
- 「9番街レトロ」なかむら★しゅん
- 「ダイタク」吉本大
- 「令和ロマン」高比良くるま
この方たちが、実際にオンラインカジノで賭博を行っていたことが事実としたら、違法行為なので罰せられるのはそうでしょうが、ここで違和感なのは「なんで吉本芸人だけニュースになるの?」ということではないでしょうか?
今回は、その理由を筆者なりに考察しましたので、同じような疑問をもたれている方の参考になれば幸いです。今回の記事では・・・
1.現時点(2025/2/18)で吉本芸人だけがニュースになっている理由
2.オンラインカジノの日本の実態
この2つについて紹介したいと思います☆
↓読みたい目次の項目を選択すると、その部分だけ読むことができます☆
1.なぜ吉本芸人だけニュースになるのか?
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今後に関しては、吉本芸人以外の芸能人もニュースになる可能性は十分にあると思いますが、今の段階では吉本芸人ばかりがニュースの的になっていますね。その理由を見ていきましょう。
1-1.話題性が高いから
一つ目の理由として考えられるのは、人気お笑い芸人である吉本芸人がテレビから降板したり、ニュースになると話題になるということです。
オンラインカジノに関する取り締まりが強化されていると言っても、ネットを介すということは現行犯で逮捕することが難しいことも事実としてあり、大前提として個人がオンラインカジノをしないことを求める必要があります。
これだけのニュースになると、芸能人だけでなく、現在オンラインカジノをしている人の抑止力になるのではないかということです。
今回の事情聴取を受けた芸人も、「グレーゾーンだと思っていた」などと話しており、そういったオンラインカジノは犯罪だと認識していない人への警鐘にもなるでしょう。
SNS上では、「もっと根本が改善されないと意味がない」「吊し上げ」と表現している方もいます。
1-2.オンラインカジノのユーザーであることを自ら認めたから
任意の事情聴取ということは、逮捕状が出ているわけではありません。
前段階で、吉本興業の対応として聞き取りを行い、本人たちが認めたため番組の休止や降板が行われています。
その上で、警察に事情聴取されているわけですから、本当のことを話さないわけにもいかないでしょう。
正直に話したからこそ、今回の騒動にいたっているということです。
もちろん「隠してればよかったね」ということはありませんが、黙っている人は見つからないということです。
このあと紹介する日本人のユーザー数を見れば、それが明らかになります。
事情聴取をされた方たちのほとんどが、もともとギャンブル好きを公言していたので、早期の聞き取り対象になったとも考えられます。
1-3.オンラインカジノのサイトが海外では合法のサイトだから
オンカジの実際のサイトをここでは紹介しませんが、日本で利用されているオンカジのサイトの多くが海外では合法であり、サイト自体に違法性はありません。
日本からアクセスして、お金のやりとりが発生することで違法になるのです。
ということは、「日本からアクセスして、オンカジをしました」という証拠(自白)がなければ取り締まることができないのが現状です。
確証が高いタレコミや、今回のように表立ってニュースになっているからこそ、警察も足を踏み入れることができるのでしょう。
何の証拠もなく、急に警察から「オンラインカジノの取り締まり強化のため、携帯電話をチェックさせてください」とか仮に言われても「は?なんで携帯見せないといけないの?」と思うかたがほとんどでしょうし、そんな捜査には限界もありますよね。
2.オンラインカジノの日本の実態
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先ほどの説明で「抑止力を促す目的」という話をしましたが、その理由が、ユーザー数やアクセス数を知れば明らかになります。
これだけのユーザーを、取り締まることは非常に難しいという現状があります。
2-1.日本のオンラインカジノユーザー数
日本のオンラインカジノユーザー数は、推計ですが300万人を超えると言われています。
そのうち、2024年のオンラインカジノの摘発者数は279人です。
取り締まり強化しているとはいえ、いかにその取り締まりが難しいかがわかるデータになっています。
サイトが違法であれば、情報提供を求めることもできるでしょうが、サイト自体に違法性がないことが多く、それが摘発の妨げにもなっていると考えられます。
※推計の調査は、デジタル分析支援会社によるもの
2-2.日本のオンラインカジノアクセス数
日本のオンカジアクセス数は、月間で5000万回あると推定されています。
さらに主要なオンカジ業者においては、月間訪問者の95%が日本人とされており、海外業者であっても日本人をターゲットにしていることがうかがえます。
海外の業者が日本語で丁寧に解説しているということも、日本人がターゲットにされているといえるでしょう。
まとめ
- 「オンカジ問題」が吉本芸人ばかりニュースになる理由は、
1.話題性が高いから
2.オンカジのユーザーであることを自ら認めたから
3.オンラインカジノのサイトが海外では合法のサイトだから - オンラインカジノの日本の実態
1.日本人ユーザー数300万人以上
2.日本人の月間アクセス数5000万回以上
いかがだったでしょうか?
ここに書いた内容がすべてとは思いませんが、これだけ多くのオンカジユーザーがいる中で、吉本芸人だけが摘発されるのは、根本の解決にはならないような気がします。
SNS上で、「闇営業に続きまた吉本が・・・」なんて声もありますが、「闇営業問題」とは類が違うと個人的には思います。
例えば、皆さんが務める会社などで、誰かがオンカジをしているとして、「会社の体質が問題だ」なんて思えるでしょうか?CMを行っていたなどの他の問題はあるかもしれませんが、あくまで個人の素行の問題だと考える方が多いのではないかと思います。
「芸能界と一般企業は違う」という声も聞こえてきそうですが、「オンラインカジノは違法」という事実はどこに務めていようと、無職だろうと同じです。
吉本側からすると、「他にもやっている人いるでしょ?」とも言えませんし、メディアに影響も出ているわけですから言い訳ができないのも事実です。。。
取り締まる側からすると、オンカジの摘発に手を焼いていたなか、オンカジが違法であると世間に広めることができたことは、どこかで都合がよかったのだろうと思います。
表に出た人だけを批判するのではなく、根本が解決し、もっと日本がよくなっていくことを願います。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
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