※この記事は2025年6月3日に更新しました!
2025年3月31日にスタートした連続テレビ小説(通称朝ドラ)『あんぱん』
この物語の脚本を務める中園ミホさんは「実在の人物をモデルとしたオリジナルストーリー」と明言しています。
では話題になっている、
阿部サダヲさん演じる「屋村草吉(ヤムおじさん)」の実在モデルは誰?
と思われた方もいるのではないでしょうか?
「ヤムおじさん=ジャムおじさん」という連想は簡単ですが、実はモデルになったと考えられる人物が実在するのです。その人物とは誰なのでしょうか?
見た目は完全にジャムおじさんに寄せてますね(笑)
ぜひ最後まで読んでみてくださいね☆

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1.屋村草吉(ヤムおじさん)ってどんな人?

約2か月間放送され、ここまでの屋村草吉(ヤムおじさん)の人物像をおさらいしておきたいと思います。
ヤムおじさんは放送の序盤から登場した、風来坊のパン職人です。
「ヤムおんちゃん」「ヤムおじさん」「ヤムさん」などと呼ばれていますね☆
重要な放送回でも度々登場し、のぶやたかしが悩んでいるときや落ち込んでいる時に、気づけばヤムおじさんがいて二人に声をかけています。豪ちゃんにも・・・
のぶやたかしは何度ヤムおんちゃんに救われてきたことでしょう。
そんな「風来坊」と語っているヤムおじさんは、のぶが幼少期のころ、電車で去ろうとしたタイミングでのぶに「いやや!」と引き止められ、「朝田パン」でパンを焼くことに。
釜じいとの頑固じじい対決も繰り広げながら、もはや朝田家の一員のような存在になっています。
朝田家で10年間過ごしたある日、6月2日の放送回でヤムおじさんにある動きが・・・
※ストーリーのネタバレになるためここまで(笑)
2.屋村草吉(ヤムおじさん)のモデルとなった実在の人物!
では、ヤムおじさんに実在のモデルはいるのでしょうか?

阿部サダヲさんが演じる美村屋のパン職人「屋村草吉」(ヤムおんちゃん)は、
木村屋の三代目・木村儀四郎と共通点が多く、木村儀四郎がモデルになっている可能性が高いです!
前提として、『あんぱん』に登場する美村屋のモデルは、老舗のパン屋「木村屋」であると考えられます。
その理由は「美村(みむら)」と「木村(きむら)」は発音が似ており、パン屋としての設定も一致しています。
また、美村屋の場所は銀座とたかしが話しており、木村屋も銀座にあるパン屋さん。
木村屋といえば 日本で初めて「あんぱん」を作った老舗パン屋 です。
ここまで類似点があれば、「美村屋」=「木村屋」と考えて間違いなさそうですね!
木村屋三代目の木村儀四郎が、屋村草吉(ヤムおんちゃん)のモデルになった可能性が高いのですが、木村儀四郎とはどのような人物だったのでしょうか?
3.木村儀四郎は何者?
3-1.木村儀四郎の人物像

木村儀四郎は 日本で初めてジャムパンを作った人物 であり、「ジャムパン=ジャムおじさん」という連想が生まれます。
また、儀四郎は長く家を離れていたが、木村屋を復活させた立役者です。
木村儀四郎は、木村屋の創業者・木村安兵衛の孫にあたります。
しかし、儀四郎は長い間家を離れており、木村屋の経営には関わっていなかったとのこと。
「風来坊」という設定のヤムおじさんと共通する部分ですね!
後に三代目当主となる儀四郎は家を出ていて長い間不在だった。
木村屋の発展はここでストップしたかに思われた。
しかし、儀四郎は日清戦争の終わった明治28年の春、十年ぶりに銀座の本店に姿を現した。
母 ぶんに十年近い無音を詫び、当時のお金で一万円を差し出し許しを乞うたようです。
儀四郎は銀座から姿を消したあと、決して遊んでいたわけではない。
静岡や新潟、金沢などを回って直営店を作り、あんぱんを製造していたし、中国や台湾を回って市場調査をして木村屋の出店をしていた。
引用元:木村屋総本店「木村屋のあゆみ」より
儀四郎は明治を生きた人間であり、時代設定が昭和の『あんぱん』と生きた時代は異なります。
ただ、屋村草吉がパンの普及活動のために家を出ていると考えると、どこか設定が似ていると思いませんか?
その後、儀四郎は再び木村屋を発展させるために尽力し、日本全国にあんぱんを広めました。
さらに、儀四郎の活躍はパンの普及だけにとどまりません。
3-2.ジャムパンの誕生秘話
明治33年、儀四郎は軍用食としてビスケットを研究していました。
その際、「ビスケットにジャムを挟む作業」を見て 「これをあんの代わりにしてみたら?」 とひらめきます。
こうして誕生したのが 日本初のジャムパン なのです。
今後の展開で「ジャムパンを作るヤムおんちゃん」が出てくることがあるのでしょうか。。。
3-3.木村儀四郎とやなせたかしの接点
木村儀四郎が生きた時代は明治時代、やなせたかしは昭和時代なので、二人の接点はまずないでしょう。
そうすると、『あんぱん』の物語上では屋村草吉が「ジャムおじさん」であるものの、木村儀四郎がジャムおじさんのモデルになったとは考えづらいですね。
4.木村屋の歴史

木村屋の歴史も知っておくと、『あんぱん』に登場する「ヤムおんちゃん」の見え方も変わってくるのではないでしょうか?
木村屋は、あんぱんを生み出したことで知られる日本の老舗パン屋です。
木村屋の創業者木村安兵衛が、明治天皇に「あんぱん」を献上したのが明治8年の4月4日。
4月4日は「あんぱんの日」とされています。
4-1.木村屋の危機と儀四郎の帰還
- 二代目の木村英三郎が36歳で早逝し、家業は存続の危機に
- さらに、木村屋の恩人である山岡鉄舟も逝去
- 家を守っていたのは、安兵衛の妻・ぶんと英三郎の妻・ゆう
- そこへ、儀四郎が10年ぶりに帰還
- 儀四郎の経営手腕によって木村屋は復活
やなせたかしさんと妻の小松のぶさんは、高知を出たのちに東京で暮らしていました。
そのため、物語が青年期に入り東京編になると予想されますが、「ヤムおんちゃん」も銀座?で再登場する可能性が高いと考えられます☆
4-2.現在の木村屋
木村屋は現在も存在し、直営店は関東を中心として店舗数は26店舗!!
看板は創業当時の看板を受け継いでいるような作りになっていますね☆
↓銀座本店の場所はここです。
5.今後の『あんぱん』で屋村草吉(ヤムおじさん)はどう描かれる?(考察)
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 31, 2025
おいしいパンを焼いてくれた人物の名は“屋村”。
「ヤムおんちゃんかえ」
「ヤムラだ!」
”ヤムおんちゃん”と呼ぶことにしたのぶです🤭#永瀬ゆずな #木村優来 #阿部サダヲ#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/4R2eKAhm3Y
屋村草吉(ヤムおじさん)の今後の展開を考察してみました☆
- 美村屋を支える職人としての信念が明かされる
- 儀四郎が全国を巡りながらあんぱんを広めたように、屋村草吉も新しいパンを考案し、美村屋の発展に貢献するのでは?
→少しずつ過去が明らかになってきていますが、「美村屋」の職人としてパンを焼くことになるのかはまだわかりませんね・・・
- 儀四郎が全国を巡りながらあんぱんを広めたように、屋村草吉も新しいパンを考案し、美村屋の発展に貢献するのでは?
- 家を離れていた過去が描かれる
- 儀四郎が長年家を離れていたように、屋村草吉も過去に何か事情があって職人の道を歩んできたのかも??
- 過去の経験が今のパン作りにどう影響しているのかが明かされる展開も考えられます。
そして、たかしとのぶの青年期で一緒に東京で登場!?
→6/2の放送で義勇兵としてフランスでの戦争に参加し、壮絶だった過去を釜じいに話す場面が放送されましたね。
SNSではこの話の内容に賛否両論出ていましたが、あくまでオリジナルストーリー。
今後の展開が気になります・・・
- ジャムパン誕生のエピソードが登場する?
- 『あんぱん』の物語の中で、新たなパンの開発に挑戦するシーンが描かれ、その中で「ジャムを使ったパン」が誕生するかもしれませんね。
これらの展開が描かれるとしたら、屋村草吉(ヤムおじさん)が儀四郎をモデルにしている可能性はさらに高まります。というか、ここまで描かれるとしたら間違いないでしょう!
ただ、物語はあくまで『あんぱん』なので、ジャムパンの誕生秘話が描かれたとしても、その点はそれほど濃くは描かれないのではないかと個人的には思います。
まとめ
- 屋村草吉→『あんぱん』の物語上の人物であり実在はしないが、人物像は木村儀四郎がモデルとなっている可能性が高い。
- ヤムおじさん→実在しないため、視聴者が「ジャムおじさん」をイメージするための演出。
- ジャムおじさん=木村儀四郎とは言えないし、やなせたかしと木村儀四郎の接点はない。
すごく考えられた演出ですよね。
「ヤムおんちゃんはジャムおじさんじゃん!」と話題にしつつ、ヤムおんちゃんの人物像は実際の木村屋の歴史に紐づいている・・・
回を追うごとに明かされてきている、ヤムおじさん(屋村草吉)の過去。
今後どのような展開になっていくか楽しみですね♪
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
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